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・海馬の歯状回で新しく生まれた神経細胞は、新しい記憶の形成に
重要であると考えられてきた。
・歯状回で新生したばかりの未成熟な神経細胞を多く持つ幼若期は
記憶の忘却が起こりやすく、一方、神経細胞の新生が少ない成熟
期は記憶の忘却が起こりにくいことを発見。
・人為的に歯状回での神経細胞の新生を増加・減少させることに
よって記憶の忘却を促進・抑制することに成功。
・強いショック体験や精神的ストレスが原因となって生じる心的外傷後
ストレス障害（PTSD）などの精神疾患の病態理解や予防・治療法の
開発に期待。
読売新聞 [2014年5月10日]
（神経細胞増→古い記憶忘却…幼児期健忘解明か）
日本経済新聞 [2014年5月9日]
（神経細胞発生で「忘却」 藤田保健衛生大などの研究チーム発表）
The New York Times [2014年5月12日]
（New Neurons Found to Overwrite Old Memories）
The Washington Post [2014年5月18日]
（New brain cells could be blanking out old memories, research on rodents suggests）
Vox Media [2014年5月8日]
（Why can't you remember being a baby? Science explains）
The Scientist [2014年5月8日]
（Exercise Can Erase Memories）
Le Sciencze [2014年5月9日]
（E' la neurogenesi a cancellare i ricordi dell'infanzia）
などで報道されました。
詳しくは、以下のホームページをご覧ください。
藤田保健衛生大学総合医科学研究所
（脳の海馬歯状回の新しい神経細胞が記憶の忘却を促進することを発見-幼児期健忘の脳内メカニズムの解明に前進-）
Katherine G. Akers, Alonso Martinez-Canabal, Leonardo Restivo, Adelaide P. Yiu, Antonietta De Cristofaro, Hwa-Lin (Liz) Hsiang, Anne L. Wheeler, Axel Guskjolen, Yosuke Niibori, Hirotaka Shoji, Koji Ohira, Blake A. Richards, Tsuyoshi Miyakawa, Sheena A. Josselyn & Paul W. Frankland. (2014). Hippocampal Neurogenesis Regulates Forgetting During Adulthood and Infancy. Science, 344, 598-602.
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