包括型脳科学研究推進支援ネットワーク精神疾患拠点チュートリアル
「精神疾患病態解明のための死後脳研究の進め方」開催のお知らせ
精神疾患はその有病率や社会生活に及ぼす影響の大きさなどを鑑みて本年度、本邦でもがん、脳卒中、心疾患、糖尿病とともに5大疾患の一つと位置付けられるに至りました。精神疾患の病態解明とその知見に基づく診療や治療の技術の開発に結び付けることは脳科学の重要な課題の一つです。そのためにはより基礎的な脳の理解や科学技術の開発を進めることも必要です。精神疾患の病態の解明には死後脳を対象とする研究は重要な知見をもたらすことが期待されます。欧米では既に精神疾患の病態解明を願う遺族の死後脳の寄付を受けて死後脳の保管、研究者への提供を行うブレインバンクが活発に活動し、死後脳を対象とした研究を推進する体制が整っています。本邦においては諸事情で死後脳研究の体制が遅れてきましたが、近年、死後脳研究の重要性への認識が広がり、死後脳研究を行う体制の整備が緒についています。死後脳研究は精神疾患の病態解明の有用なアプローチでありますが、尊いご意思に基づくご寄付によって成り立っていることからも、倫理面で十分な配慮を行うことが重要です。また、死後脳組織は技術的にも取り扱いに注意を要し、精神疾患への罹患の要因以外にも様々な交絡因子を含むことを熟知しなければ、有益な解析を行うことは困難です。本チュートリアルでは脳科学に携わる先生方に改めて死後脳研究の有用性、可能性を再認識して頂くとともに、本邦の死後脳研究体制の現状と今後の展望、死後脳研究を行う上で有用な実用的な知識、死後脳研究体制が整うまでの過程も含めてご紹介し、死後脳研究への理解を深めて頂く主旨で開催を企画しています。ふるってご参加下さい。
日時: 8月24日(水) 13:00~17:00
会場: 神戸国際会議場501号室
参加費:無料
参加申込: 下記事務局メールアドレス宛にご氏名、ご所属、連絡先住所、電話番号、メールアドレスをご送付下さい。先着順で参加制限をさせて頂くことがありますことをご了承下さい。参加受付のお知らせはメールにて配信させて頂きます。
事務局メールアドレス:
cbsn-tutorial2011@bp.med.tohoku.ac.jp
お問合わせ先:
上記メールアドレスまたは
電話:022-717-7808
(担当:服部/大橋)
事前登録締切:
2011年8月17日(水)午後5時まで |
チュートリアルポスター.pdf
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