神経科学領域の研究者にはモデル動物やIn vitroの研究に取り組んでおられる方も含め、いずれ人に繋げていきたいとお考えの方も多いと思います。しかし、マウスの脳は見慣れていても人の脳の研究となると何となくハードルが高いのではないでしょうか。分子遺伝学的手法を用いるにしても、形態研究をするにしても、マウスも人の脳の研究も基本的な解析技術には大きな差はありませんが、形態や組織の相違、人の脳に特有の事柄を理解しておかないと、妥当な研究を行うことができないことはいうまでもありません。また、人の脳を扱うに際しては、死後脳を提供して下さる方への感謝や畏敬の念を忘れないことも大切です。
本チュートリアルは、死後脳研究に関心のある神経科学研究者にご参加頂くことで、人の脳の構造や組織の成り立ちを理解し、死後脳研究を倫理的、技術的に適切に遂行し、信頼性の高い結果を得て社会に還元していく上での留意点を把握して頂く趣旨で企画されました。定員20名で小グループ学習形式とさせて頂くことで、講義とともに、脳の正常解剖の概要をビデオや模型も交えながら理解して頂きます。後半は脳構造や神経病理の研鑽を行う上で欠かせないCPC (臨床病理検討会)のデモンストレーションを行うコース(定員 10名)、または、顕微鏡実習で脳の正常組織や様々な中枢神経疾患による病理組織の概要を習得して頂くコース(定員10名)を受講して頂きます。ふるってご参加下さい。
★定 員:20名
★参加費:無料
★参加申込:
下記事務局メールアドレス宛にご氏名、ご所属、連絡先住所、電話番号、メールアドレス、コース(CPCデモまたは顕微鏡実習)のご希望をご連絡下さい。ただし、先着順でコースのご希望に添えない場合もございます。
★事前登録締切:2012年7月20日(金)午後5時まで
※定員になり次第、締切らせていただきます。
※参加受付のお知らせはメールにて配信させて頂きます。
【お問合わせ】東北大学災害科学国際研究所災害精神医学分野
(担当:服部/大橋)
事務局メールアドレス: cbsn-tutorial2012@bp.med.tohoku.ac.jp
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プログラム詳細.pdf |